豆に合った味を狙う <ブラジルショコラ>

          
今回は以前に茶こしでカッピング風なことをした時の味から、この豆、この焙煎に合った味わいを引き出すことを念頭においてドリップしてみた。意外とこのハイローストのブラジルショコラというのが、まだまだ若さを持った豆だったので、無理に甘いテイストに持っていくことはせずに豆の持つポテンシャルをありのままに表現できるような抽出を心掛けた。

・豆の種類

ブラジルショコラ:ハイロースト 19g

・香り

香りは若く、酸味を感じる

・味

口に入れた瞬間甘みが開く感じがある。重厚感は全くなく舌触りや飲み口は軽やか しかし、味わいとしてコクは感じられる。香ばしい苦みと酸味の強いフルーティさ が同居している。余韻は強く引く感じ。

・使用ドリッパー

origamiドリッパー

・湯温

95℃

・豆の挽目

ハリオセラミックスリムで最細から13段階目

・抽出時間/量

3分16秒 / 200㎖ちょっと

・グラス

チューリップフレーバーグラス

・一言

今回は茶こしで入れた時の味を参考に無理にコクや苦みを出しに行こうとせず、浅煎りらしい酸味を自然のままに味にする方向で「高温・高速」での抽出を心掛けた。 おかげで限定品珈琲らしいレベルの高いシングルオリジンを味わうことができた。「高温」がキーになりそうだと感じるほど、高温抽出による恩恵を多く受けた味に なったように感じた。origamiドリッパーが酸味を引き出し、高温の湯が苦みを引き出し、一口の中に複雑な味わいを引き出せている。以前まではブラジルショコラの コクや苦みを引き出せずにいたが、今回初めてorigamiドリッパーにてその味を引き出すことができた。origamiドリッパーは、湯音を高く設定した抽出方法により、 サードウェーブコーヒーらしいスペシャルティーコーヒーの味わいを引き出すことができると実感した。

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